近年、阪神・淡路大震災を教訓に、ますます懸念される将来の大規模地震への災害対策は、避けて通れない問題です。そのような中、ニュースや新聞にて取り上げられている耐震偽装問題。コンクリート構造物の安全性が大きく問われています。
私たちの暮らしを支えるコンクリート構造物の現状を建設時から正確に把握し、維持・修復・管理を行っていくことが必須の課題となっております。
コンクリート構造物を壊すことなく現状のまま健全性診断を行うもっとも有効な手段として、弊社がご提案させて頂きますのが、コンクリート非破壊検査法「衝撃弾性波試験(iTECS法)」です。
衝撃弾性波試験(iTECS法)とは、国土交通省が運用している新技術情報システム(NETIS)に認証されている技術です。
平成18年度からは国土交通省より全国の新設橋梁の強度測定に指定されるようになりました。
試験方法はコンクリート構造物の表面を軽くハンマーで打撃すると、衝撃弾性波(音)が発生します。
音はコンクリート中を伝わり境界面ではね返ってきます。その反射波を、測定・解析することで、コンクリート構造物の圧縮強度・厚さ・内部欠陥(ひび割れ、剥離)等が確認できます。
従来のコンクリート構造物の健全性診断では構造物の一部をくり抜いて行う必要があり、大掛かりな作業の上に、構造物を傷つける破壊検査を主流としてきましたが衝撃弾性波試験(iTECS法)の開発により、コンクリートの非破壊検査が可能になりました。
将来的には、すべてのコンクリート構造物の健全性診断に衝撃弾性波試験(iTECS法)が適用されていくことでしょう。
新設橋梁の上下部において、非破壊試験の導入が決定し、今までの試験では、構造物の一部を破壊し、抜き取り調査を行い、強度測定を行っていましたが、今後は、非破壊試験を活用することにより、より正確でスピーディーな情報取得が可能に!
構造物の損傷も無く、補修工程も不要に!
更に非破壊試験を活用することにより、構造物の維持管理の段階でも強度測定が可能になりました。
大分県内では、当社のみが行える特殊検査技術です。
測定原理 | インパクター(鉄球)でコンクリート表面を打撃することにより、弾性波を発生・伝播させ、その反射波をセンサーで受信。 |
---|---|
評価可能 | コンクリートの強度、表面近傍の浮き、剥離、内部欠陥等を検知。 |
適用限界 | コンクリートの高さは、0.1m〜5m程度 |
精度 | 測定誤差5%以下(解析は特許である”MEM法”を取りいれ、高精度な情報取得可能) |
メリット |
|